田舎女医の小言

外科医やってます。人生で溜まったネタを放出していきます。

最後はどうやって死のうかな①日本人の死因

医者をしていると、人の死に目に、結構あいます。

同年代と比べると、圧倒的に多いでしょう。

医師の仕事に「人が死んでいると判定する」というものがありますしね。

 

そうことに接している若輩者の雑感です。

 

 必ず死にます

人と接していて、よく感じることがあります。

 

「誰でも、最後には死ぬ」と、わかっていないのではないか

ということ。

 

生物である限り、死亡率100%なんですよ。

必ず、死ぬんですよ。

 

どんなに健康な人も、最後は亡くなりますし

私も、私のお腹の中にいる子供も、いつかは心臓が止まります。

これは揺るぎない事実です。

 

誰でも、いつか、亡くなるんです。

絶対に、誰にでも訪れることなのに、死を考えてない人が多すぎる。

 

 

それを目の前にしたとき、

悲しみや、受け入れられない気持ちが生まれるのは

当たり前です。

 

「死は嫌だ。

 死に至る病は怖い」

当然でしょう。

 

それを否定してはいません。

 

だからといって、

普段、死の存在を無視しすぎていると

いざ病気になったときに視界が狭くて苦しいです。

怖い悲しい、理不尽だという気持ちに支配されがちになります。

 

突然、死が立ちはだかったように見えますか?

違います。

今までだって、死はすぐそばにあったんです。

見ていなかっただけです。

 

病気が発覚したとき

誰にでも訪れる当たり前のことなのに

「嘘だ!なんで自分が!!怖い!」

という気持ちに、ずっと囚われるのは勿体無いです。

気持ちの面でも、次の行動へつなげる面でも。 

 

今現在、なんの病名も付いてない人も、命は必ず限りがあるんです。

病気になって、それがちょっと近く見えただけ。

 

いつかは必ず死ぬ。

普段から心構えするだけでも、ずいぶん、違うはず。

働いていて、そう感じることがしばしばありました。

病気にショックを受けて、否定して、怒って……そんなことしている場合じゃないのになって。

 

 

子が親より先に亡くなる。

不慮の事故や天災、自殺。

これはまた別格の辛さです。

辛いとか、悲しいとか、そんな言葉ではきっと表現できません。

 

今回言及するのは、それ以外の病についてです。

 

日本人の死に方ざっくり4つ

 

  1. 内臓の病気(心臓・肺・腎などの機能が落ちていく)
  2. 血管病変(大事な血管がつまる・破れる等)
  3. 老衰・認知症

 

私個人は、「1.癌」で死ねたらいいかな、と思っています。

 

イメージしやすいように、グラフを作りました。

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横軸は、時間です。

縦軸はなんだと思いますか。

 

 

詳しくは、次の記事で解説します。

 

まず意識してみる

自分について、

身近な人について、

いつか必ず死ぬんだって、ちょっと意識してみてください。

 

医師はホイミも、ケアルも、アレイズも、ザオリクも使えません。

 

現代の医学で治るルートの人を、その道に誘導するだけです。

誘導しやすさには幅がありますが、

そもそも、そのルートがない人は、治せません。

本人がその気がない場合は、そのルートに連れていくことなんて出来ません。

 

……大したことは、できません。

 

 

最後はどうやって死のうかな

①日本人の死因  人は必ず最期がきます

②スタンダードな死に方・病死 病死では、どういう風に体が弱っていくか

③老衰・認知症でのラスト 老衰=安らかにきれいな死ではない

④食べることは生きること。点滴での栄養

 

ちなみに、ストレングスファインダーで、私の未来志向は最下位。まあ、納得です。

今、生きるのに必死なのです。