病気はロイヤルストレートフラッシュ②原因、リスク、遺伝
シリーズ記事になります。
病気はロイヤルストレートフラッシュ
条件カードはリスクともいえる
病気は色んな条件がそろってなりますよ、って話を①に書きました。
イメージとしては、こんな感じです。
条件が揃って、病気になるのです。
(*ここでカードに書いたものは、あくまで一例です)
ポーカーのロイヤルストレートフラッシュでも、
麻雀の役でも、なんでもいいです。
病気ってこんな雰囲気だと思ってください。
色んな要因が絡み合っているのです。
確かに、大きな影響を及ぼすカードはあります。
ポーカーでのJOKER2枚分、みたいなやつ。
他のカードが揃ってないのを無視して、役を作っちゃうようなやつ。
厄介です。
加えて、
病気によって大きな影響を及ぼすカードは違います。
遺伝だったり、生活習慣だったり…。
こういう大きな影響を及ぼすカードを
医学では病気の原因、リスクと呼ぶことが多いです。
確実に防げるわけじゃない。
でも、リスクは一つでも減らしたい。
それが医師が指導する内容になります。
確実に防げるわけじゃないけど、カードは減らしたいのです。
例えば、煙草。
とりあえず煙草やめれ……色々これは危険すぎる。
リスクマネジメント、です。
どの業界でもしますよね?
遺伝性疾患~原因がわかっている病気
遺伝性疾患=どこの遺伝子のせいかわかっているもの
遺伝子の変化Aで、病気Bが起きる
ってわかっているものが遺伝性疾患と呼ばれやすいです。
例えば
Von Hippel-Lindau(フォン・ヒッペル・リンドウ、VHL)病、ハンチントン病、遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HOBC)、遺伝性の大腸癌 (リンチ症候群HNPCC)、マルファン症候群など…。
遺伝子変化Aが病気Bを起こし、しかも子孫に受け継がれやすい。
この流れが、はっきりしているものたちです。
中でも
「常染色体優性遺伝」という種類のものは
最も子孫に伝わりやすいです。
それでも
遺伝子変化Aがある大人 × 健康な大人
というペアの子供が、その病気になる確率は50%です。
遺伝性ですら、子供につながるかどうかは、運という要素が絡むわけです。
家族と同じ病気になる傾向は多少ある?
「親族に癌が多い」
「父も兄も脳出血で倒れた」
それだけでは、遺伝性とは医学的には呼べないのです。
(遺伝性の癌とか、血管が破れやすい遺伝性の病気もありますが、一部です)
それが生活習慣が似ているせいなのか、
未知の遺伝子の変化があるせいなのか、
たまたまなのか……。
原因遺伝子が突き詰められてない限り、医学的には遺伝性とはいえません。
まあ、確かに、親族と似たような病気になる傾向はあります。
しかし、全員がそうなるわけじゃありません。
やはりカードの一つ、ぐらいの条件であります。
白黒つかない感じ…なのです。
ですので
親族と似たような病気に自分もなるかも、という覚悟をする
その病気の他のカード(=リスク)を減らすよう気を付ける
のはおすすめです。
ここらへんの発言は医学的じゃないですけど。
カード(=リスク)の概念
〇〇であれば、条件カード揃って病気になるかもしれない。
でも、100%は言い切れない。
それが医療です。
人間相手ですから。
思ったより役に立たないな、って感じた方いますよね。その通りですよ。
病院で医者に聞いても
なんかモヤモヤ返された~、わかんなかった~、不服~ってのは、
このあたりが原因じゃないかと。
白黒つけられないんです、ほとんど。
続きます。
次は、原因がわかっている病気、感染症の予定です。
注意:ざっくり記事です
かなり、わかりやすい所だけ抜き出して、略して、デフォルメして書いてます。
こんな雰囲気なんだって伝わればいいな、と。
こんなんか~、ぐらいでお願いします。
病気一つ一つに、もっと大量の情報があります。
繊細に絡み合う要素も沢山あります。
また、実際に病気になって、治療して…というと、また別の話です。
病気はロイヤルストレートフラッシュ